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手や足のプツプツ、実は「歯」が原因かもしれません
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」という言葉を聞いたことがありますか?これは、手のひら(掌)や足の裏(蹠)に、膿が溜まった小さな水ぶくれ(膿疱)が繰り返しできる慢性の皮膚病です。日本では、約13~14万人もの方がかかっていると推定されています。
手のひらや足の裏にできた小さな水ぶくれは小さいプツプツに変わり、皮膚がはがれてひび割れたり、かさぶたができて皮膚が分厚くなります。そして、水ぶくれとプツプツとかさぶたが混じったような状態になり、これを繰り返します。菌が入っているわけではないので人にうつる心配はありませんが、かゆみや痛みを伴い、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。
実は、この病気の約60%は「歯」が原因であることがわかっています。皮膚科の最新の診療指針でも、「まず歯科に相談すべき」と明記されるほど、歯との関係は深いのです。
掌蹠膿疱症の原因となりやすい3つの「お口のトラブル」
- 歯の根っこの先に膿が溜まっている(根管治療や抜歯が必要な状態)
- 歯周病(歯ぐきの炎症)
- 親知らずの周りの炎症
これらを適切に治療することで、約6割の方が半年後くらいから皮膚の症状が落ち着き始め、1〜2年かけて改善していくことがわかっています。
「皮膚科でお薬をもらっているけれど、なかなかスッキリ治らない…」とお悩みの方。もしかしたら、お口の中に原因が隠れているかもしれません。銀歯が入っている歯が多い方や、歯ぐきにおできのようなものができる方は、ぜひ一度詳しく調べてみませんか?
人生100年時代。思い切り笑って美味しく食べるために、一つずつ不安を取り除いていきましょう。お気軽にご相談ください!
※今回の内容は、『日本歯科医師会雑誌2025年11月号』に掲載された、聖母病院皮膚科部長の小林里実先生の論文と、日本皮膚科学会『掌蹠膿疱症診療の手引き2022』に基づいています。


(なしき歯科医院新聞 2026年2月号より)























