医院コラム

状況に応じて様々な治療法をお選びいただけます!

先日当院にいらした女性の患者さん、S さん(50 歳代)が、「別の歯医者さんで入れてもらったブリッジが取れてしまいました...」と来院されました。S さんは、右上の奥歯も左上の奥歯も抜けており、右上には『保険の部分入れ歯』を、左上には『保険のブリッジ』を入れていました。しかし、右の部分入れ歯が合わない(噛めない)ので、ずっと左側で食事をしていたそうです。そのため、ブリッジに負担がかかりすぎて取れてしまったようです。このままでは右でも左でも食べ物が噛めないので、しっかりとした奥歯を入れたい、とのことでした。

お口の中を精査して、残っている歯の状況、歯ぐきの状態、患者様の年齢、ご希望などを考慮し、今後の治療法と可能性について、カウンセリングさせていただきました。

●右上の歯がない所(これまでは保険の部分入れ歯)には...
・一番奥の歯が抜けているので、ブリッジはできないこと。
・『部分入れ歯』か『インプラント』のいずれかになること。
・『部分入れ歯』は異物感が強く、食事がしにくいこと。また、バネをかけた歯への負担が大きく、歯が抜けていく可能性が高いこと。
・『インプラント』は、今ある治療法の中では、最も自分の歯と同じように食事ができること。他の歯への負担が全くないので、残っている歯を守れること。

●左上の歯がない所(これまでは保険のブリッジ)には...
・『ブリッジ』が可能であること。
・『部分入れ歯』や『インプラント』も可能ということ。(部分入れ歯は上記の通りデメリットがあることと、左上は骨量が少なかったので、インプラントの難度が高いこともお伝えしました。)

インプラントとブリッジ

Sさんは「右上は『インプラント』で、左上は『ブリッジ』でお願いします。」と決断され、その方針で治療を行うことになりました。歯が入った後、S さんは、「長い間、左側だけで食事していましたが、左右でしっかり噛むことが出来、食べもののおいしさが増したように感じます。奥歯をしっかり治して本当に良かったです。」と、とても嬉しいお言葉をいただきました。

50歳代という若いご年齢で、まだ残存歯もあり、これ以上歯が悪くなるのを食い止められたと思います。患者様の歯が揃うことで、生活しやすく、食事も楽しくなり、お口に自信が持てるようになる...そのお手伝いを一番近くでできることが、私たちの喜びです。お口で気になるところがある方、お困り事がある方、あなたに合う方法が必ず見つかりますので、どうぞお気軽にご相談ください!

(なしき歯科医院新聞 2021年9月号より)

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