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自分の歯に近い噛み心地の『インプラント』
「歯がグラグラしたり、むし歯、冷たいものがしみる、歯ぐきの腫れと出血、かぶせ物が取れた、歯が抜けているなど悪いところだらけですが...しっかりと治したいです!」と、たくさんの歯の悩みを抱えたKさん(50歳台男性)が来院されました。お口の中を精査しますと、歯周病が重度に進行していて、ほとんどの歯にむし歯の治療跡があり、かぶせ物や詰め物と歯の境目からむし歯が再発していました(2次カリエス)。かぶせ物が取れた歯は残根状態、下顎の奥歯は抜けたままで、奥歯ではものを噛むことができませんでした。残せる可能性がある歯は下の2本だけという、かなり深刻な状況でした。
Kさんに現状をできるだけ正確にお伝えし、治療法についてご説明しました。一つ目は『入れ歯』です。上は一般的な総入れ歯で、下は2本の歯を何とか残してマグネット固定式の総入れ歯を入れる方法です。
もう一つは、自分の元の歯に近い『インプラント』を入れる方法。Kさんは、自分の歯と同じように食事ができて取り外しのわずらわしさがない『インプラント』を選択されました。
Kさんは毎日40本以上もたばこを吸う超ヘビースモーカーでしたが、インプラントを良い状態で長期間使用するには禁煙が大切です。まず本数を減らすところから始め、頑張って禁煙してくださいました。歯周病の悪化を食い止めることができたので、インプラントも長持ちすると思います。お仕事の関係で1年以上かかりましたが、先日無事インプラントが入りました。表情がとても明るく、口元もとても自然で、10歳以上若返ったようにお見受けしました。
治療後Kさんが、「時間はかかりましたがインプラントにして本当に良かったです。治療を開始する前は、たばこを1日3箱吸う事もありました。インプラントにすると決めてから『タバコはインプラントや歯周病にとても悪い影響がある』と知って禁煙を決意!止めて1年たちますが、味がよくわかるようになりました。」とおっしゃってくださいました。
「歯を治すことで、こんなにもその方の表情や、大げさかもしれないが、人生が好転することがあるのか...!歯を良くするという決意で習慣まで変えることができるのか!」と、驚きと共に長期に渡る治療を頑張ってくださったKさんに感謝の気持ちでいっぱいです。治療の成功には、患者さんも含め、スタッフや技工士さんのチーム力が絶対に必要であることを再認識しました。歯に関するお悩みやお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください!