医院コラム

オールセラミックブリッジ!

オールセラミックブリッジ!歯ぐきにおできのような物ができて、噛むと痛みとまではいかないが、他の歯で噛んだ時とは違う変な感じがする」と、Yさん(60歳代女性)が来院されました。お口の中を診ますと、かぶせ物をした歯の歯ぐきに腫れが認められました。腫れる原因には、1根の先でバイ菌が繁殖し、膿を持っている。2歯周病が急性化している。3歯根が破折して(割れて)いる。この3つの可能性があります。

歯根に土台を入れてかぶせ物をしているのですが、レントゲンを撮り詳しく調べると、歯根の薄くなっているところで破折していることがわかりました。歯根が破折している場合、残っている部分が頑丈であれば、破折しているところを取り除いて使える場合もあります。しかし今回は、残りの歯根が短く薄いため使うことはできず、抜歯する必要があることをお話ししました。

抜歯後、歯がなくなったところを補う方法について、Yさんと相談しました。1つ目の方法は、両サイドの歯に金属バネをかける『部分入れ歯』。2つ目の方法は、両サイドの歯を削り、ダミーの歯を入れてつなぐブリッジ。3つ目は、人工歯根を埋め込むインプラントです。

それぞれの方法に利点と欠点があるのでYさんもお悩みの様子でしたが、ブリッジにすることを決断されました。かぶせ物の素材は、「オールセラミック」を希望されました。

オールセラミックは、金属を一切使用しないメタルフリーなので金属アレルギーの心配がありません。見た目が自分の歯と見分けがつかないくらい自然で、すり減りや変色がなく、虫歯や歯周病の原因になる歯垢が付きにくい性質もあります。

オールセラミックブリッジ完成の前の段階で、技工士の南部さんに来ていただき、Yさん、南部さん、私の3人で確認して、色、形、大きさなど、Yさんのご希望に沿うように仕上げました。技工士さんにも立ち会ってもらったことで、Yさんにもご安心いただけたと思います。

「歯が良くなることで患者さんがお口に自信をもって下さり、もっと健康で、もっと楽しく積極的に人生を送れるお手伝いをすること」が私の使命です。あなたにとって最良の治療法がきっと見つかります。

歯ぐきにおできのようなものが時々できる方、歯を抜いてそのままになっている方、噛むと何とも言えない違和感がある方、早めの治療の方が楽に済むことが多いです。どうぞお気軽にご相談ください!



(なしき歯科医院新聞 2024年1月号より)

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