函館市の歯科医院（歯医者さん）なしき歯科医院です。JR桔梗駅が最寄駅です。

インプラントは他の歯を護ります！

「左下の内側の歯茎が腫れています。」と、Hさん（60歳代の男性）が来院されました。お口の中を診ますと、左下2本に歯がなく、そこに大きなブリッジが入っていました。そして、ブリッジ支えている歯の付け根のあたり（歯茎）が、かなり腫れていました。レントゲンを撮って精査すると、1本の歯根のまわりの骨が溶けていました。

今回このようになった原因には、次の３つがあることをお話ししました。
①歯の中が汚れて根の先端に膿が溜まった場合
②歯周病がかなり悪化している場合
③歯の根が割れている場合
の３つです。もし③の場合は、抜歯の可能性が高いです。

ブリッジを外して歯の状況を調べてみると、歯ぐきが腫れていたところの歯が、真二つに割れていました。残念ですが、抜歯しなければなりません。

抜歯後の治療には、（1）今回もブリッジ（2）歯に金属バネをかける、部分入れ歯（3）インプラントの3つの方法があります。「ブリッジ」「部分入れ歯」は、支えとなる歯の負担が大きすぎるため、その歯も、近い将来ダメになる可能性が高い一方、「インプラント」は単体で機能して他の歯へ負担をかけない。強度があるので自分の歯と同じように食事ができることをお話ししました。

Hさんは、「これ以上歯を失いたくないので、インプラントでお願いします。」と、インプラントを選択されました。インプラントが入った後、Hさんは、「自分の歯のように食事できて、とても良いです。」と、ニコニコとお話しされていました。インプラントを選択されて大正解だったと思います！もし他の治療を選んでいたら、支えの歯（支台歯）に問題が起きたとき、また抜歯になり、歯がないところが、4本、5本…と増えていったと思います。インプラントは、今残っている歯を護ることができます。

当院では安易に抜歯せず、極力歯を残す方針ですが、どうしても歯を抜かなければならない時は、最小限の本数のインプラントを入れ、残っている他の歯を護り、これ以上歯を失わないようにすることが大事だと思います。

「歯が良くなることで患者さんがお口に自信をもって下さり、もっと健康で、もっと楽しく人生を送れるお手伝いをすること」が私の使命です。歯を失ってお困りの方、お口の中で気になるところがある方、必ずあなたにとって最も良い方法が見つかります。どうぞお気軽にご相談ください。