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インプラントは他の歯を護ります!
「左下に入っているブリッジの『手前』の歯が、噛むと痛いです」と、40歳代女性のRさんが来院されました。お口の中を診ますと、左下に入っているブリッジの、支台になっている歯に問題があるようで、歯ぐきが腫れていました。レントゲンを撮って詳しく調べたところ、歯根が真二つに割れていて、残念ながら抜歯するしかない状態でした。Rさんに状況をお伝えし、割れた歯を抜いた後の治療法について、3つの方法あることをご説明しました。
一つ目は、これまでと同じ『ブリッジ』です。固定式なので、またいずれ支台となっている歯が割れ、抜歯になる可能性があります。総入れ歯への悪循環に入りやすいパターンです。歯の状態や力のかかり方を見ると、次はおそらくもう一つ手前の「4番」の歯が抜けると思います。
二つ目は、隣の歯にバネをかける『部分入れ歯』です。使い心地が悪かったりよく噛めないと、外したままにしてしまうのが難点です。片噛み癖がついて、噛み癖が出た側の負担が大きく、割れて抜歯になったり、歯がないところの隣の歯が徐々に移動して歯並びが悪くなることがあります。
三つ目は、『インプラント』です。インプラントはそれ自身が単独で植立しているため、他の歯に負担をかけず、これ以上歯を失う可能性がかなり低くなります。部分入れ歯よりも噛む力を取り戻せるので、自分の歯と同じ感覚で食事をすることができます。
Rさんは、「これ以上歯を失わないように、インプラント治療をお願いします。」と言ってくださいました。インプラントが入った後、「自分の歯と同じように食事することが出来て、とても良いです。」と、とても喜んでくださっています。
たらればの話ですが、もし、以前1本歯を失った時に、ブリッジではなくインプラントを1本だけ入れていたら、今回のように歯根が割れて歯を失うことはなかったはずです。どうしても歯を抜かなければならなくなった時に、そこに1本だけインプラントを入れて、他の歯を護ることが重要だと思います。
「歯を取り戻すこと」そして、「歯が良くなることで患者さんがお口に自信をもって下さり、もっと健康で、もっと楽しく積極的に人生を送れるお手伝いをすること」が私の使命です。あなたにとって最良な治療法がきっと見つかります。どうぞお気軽にご相談ください!